
トップ >> 過去のことば辞典 ~ 敵対的TOB
敵対的TOBとは、買収対象会社の経営陣や関連会社の同意を得ずに行われるTOB(株式公開買い付け)のことをいいます。反対に、買収対象会社が買収に協力的な場合を、友好的TOBといいます。70~80年代にかけて企業買収が激化したアメリカでは、敵対的TOBに対するさまざまな防衛策が考案されました。以下にはその予防策・対抗策の主要なものをあげています。予防策としては次のものがあります。1.ポイズンピル(毒薬)・・・敵対的TOBに対する防衛策として代表的なもので、米上場企業の約4割が導入している。敵対的買収者を除く既存株主に市場価格を大幅に下回る価格で株式を購入する権利を与え、敵対的買収者が一定の株式を取得した場合に、新株(毒薬)を発行して買収者の持ち株比率を下げる方法。2.ゴールデンパラシュート(金の落下傘)・・・敵対的買収によって経営陣が解任された際に巨額の割り増し退職金を支給する(危機的状況から多額のお金を手に飛び降りる)ことを予め規定し、敵対的買収者の買収コストを膨らませ、買収後の企業価値を低下させる方法。3.スタッガードボード(捻じれた役員会)・・・全役員が一度に選出されないように役員の改選時期をずらして部分的に選任を行い、敵対的買収者に一度に経営権を握らせない方法。対抗策としてはつぎのとおり。1.ホワイトナイト(白馬の騎士)・・・第三者の友好的買収企業(白馬の騎士)に株式を購入してもらい、敵対的買収者を避ける方法。2.パックマン・ディフェンス・・・買収対象企業が、買収を仕掛けた企業の株式を購入し逆に買収を仕掛ける方法(ゲームパックマンの敵に飲み込まれるイメージ)。3.スコーチド・アース(焦土作戦)・・・敵対的買収が発生した際に、優良資産・収益性の高い事業を売却し、買収の動機を削ぐ方法。